【建築家のコラム】Vol.22

2016.03

3月、日本では年度制が定着しているため、どうしても年度末というイメージが強い月です。
学校も卒業式シーズンを迎えます。
高校を卒業して進学または就職にと親元を離れていくお子さんをお持ちの方もいらっしゃると思います。
数十年前のわが身を振り返ると、とにかく新しい生活が始まる期待や希望が大きく、あまり不安というものがありませんでした。
しかし立場が替わり親の側になってみると、子供が成長してくれた喜びはもちろんあるのですが、まだまだ心配や寂しさも大きく感じることを知りました。

外国からの留学生入学促進のこともあり、海外の学校に合わせるため、秋季入学のことが話題になることが度々あります。
しかしあまりそのことを現実的に感じることができないような気分があります。
それには、入学式と桜の時期が重なっていることが、少なからずあるように感じます。
記憶に刷り込まれている情景とでもいうのでしょうか、切っても切れない関係に感じます。

旧暦3月を「弥生(やよい)」と呼びます。
弥生(いやおい)が変化したもので、草木がますます生い茂るという意味があります。
今年は暖冬のため例年よりも桜の開花が早そうです。
親を追い抜き、どんどん成長していくこれからの若木を、できれば静かに見守っていきたいと思います。

みずさわ